ワイヤー矯正
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もっともスタンダードな歯列矯正の1つ、ワイヤー矯正法についてまとめています。
ワイヤー矯正の特徴
p>治療法としては、まず、歯の表面にブラケットというワイヤーを固定する装置を設置。ワイヤーを通して少しずつ動かしながら、整った歯にしていきます。使用するブラケット(ワイヤー)は、スタンダードなものは金属製を使い、臨機応変に金属とセラミックを併用していきます。審美性を考慮して、ホワイトのブラケットやワイヤーを使用することもあります。
治療に掛かる期間は歯の状態によりますが、通常で2年3年、軽度の場合は1年程度。重度の場合は3年以上かかることもあります。
ワイヤー調整のために、1?2ヵ月に1回の通院が必要です。
治療が終わった後は歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐため「保定」という処置が行われます。
保定にはリテーナーと呼ばれる装置が使われます。これにはさまざまな種類があり、
取り外しの可能なタイプ
固定式
マウスピース型
ワイヤー式
など医院によって色々なタイプがあります。もっとも
装着期間は、矯正に要した期間と同程度というのが一般的です。
ワイヤー矯正装置の種類
ワイヤー矯正装置の種類により効果に差があります。装置や治療方法を選ぶときには、担当医へメリットやデメリットを確認することをおすすめします。
以下に各ワイヤー矯正装置のメリット・デメリットをまとめました。
メタルブラケット
歯の表に接着する金属性のブラケット。一般的な矯正装置です。
メリット | 金属製のメタルブラケットは耐久性が高いのが最大のメリット。多くの不正咬合(ふせいこうごう)に対応できます。また、他の装置に比べてリーズナブルなので、治療費を抑えられるのもメリットです。 |
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デメリット | 装置が銀色で目立ってしまうため、矯正しているのがすぐに分かります。 |
審美ブラケット
白・透明の目立ちにくいブラケット。プラスチック製やセラミック製のものがあります。
メリット | 透明や歯の色に近い白いブラケットなので、メタルブラケットよりも目立ちにくいのがメリット。また非金属なので、金属アレルギーの方でも治療できます。 |
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デメリット | メタルブラケットに比べると高額です。素材によっては、耐久性が低くなってしまうのもデメリットだといえます。 |
費用の目安
医院によって治療や費用のシステムが異なるため様々ですが、大体の相場では次のようになります。
- 【初診相談料】
無料~5,000円 - 【検査・診断料】
3万円~10万円(一部無料の医院もあります) - 【矯正治療費】
60万円~100万円程度(成人・両顎) - 【調整料】
1回3,000円~1万円(1?2ヵ月に1回)
来院の度に調整料がかかるため、期間が長く通院回数が多いほど矯正費用の総額は高くなります。
期間や通院の回数には個人差があるため費用総額が不明瞭になりやすいことから、初回検査の時に治療を完了するまでの総額を提示(トータルフィーシステム)している医院もあります。
ワイヤー矯正のメリット・デメリット
メリット
- 最も普及している治療法で効果が高い
- 施術できる医院が多い
- 比較的短期間で効果が表われる
デメリット
- 装置が目立ちやすい
- 食物が挟まりやすい
- 歯磨きがしにくい
ワイヤー矯正はこんな人におすすめ
歯並びの悪さにコンプレックスを持っている人にワイヤー矯正がおすすめです。悩みから解放され、ストレスが解消されます。「人前で自然な笑顔になれる」「ポジティブ思考になった」など、性格や考え方に好影響を与えることもあるのだとか。
また歯の位置がずれていることによって起こる、「噛み合わせ」の悪さも解消できます。左右の歯でしっかりと咀嚼できれば、食べ物が細かくなり胃腸や消化器官への負担も軽減可能。
ワイヤー矯正はコンプレックスを解消し、体調を整えたい人にぜひ受けてほしい治療です。